実話の映画『ビッグ・アイズ』鑑賞しました。感想など
ビッグ・アイズ
アンディ・ウォーホルですらその魅力を認め、60年代アメリカで一大ブームを巻き起こした、絵画〈ビッグ・アイズ〉シリーズ。作家のウォルター・キーンは一躍時の人となる。しかしその絵画は1枚残らず、口下手で内気な彼の妻、マーガレットが描いたものだった…。アメリカンアート界を揺るがした“ゴースト・ペインター”事件を描く、奇想天外な実話ドラマ。
【キャスト】
エイミー・アダムス
クリストフ・ヴァルツ
ダニー・ヒューストン
ジェイソン・シュワルツマン
テレンス・スタンプ
クリステン・リッター【スタッフ】
監督:ティム・バートン
脚本:スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー
撮影:ブリュノ・デルボネル
実話に基づいた映画ですが、中だるみする事なく終始ハラハラドキドキ刺激的な映画でした。
1番印象深かったのは、マーガレットの夫「ウォルターキーンの精神崩壊」。
Amazonのレビューにはそこに触れている人はいなかったのですが、わたしはとても恐怖を感じました。
夫の言動が異常すぎて、「あれ!?この映画のジャンルはホラーだったっけ!?」と本気でドキドキしました。
ウォルターのマッチを使ったあのシーン(ネタバレになるので詳細は伏せます)だけでなく、序盤から垣間見えていた威圧感。
社交的で明るくて口がうまくて外面がいい。
嘘も上手でずる賢く相手に「俺とお前は共犯だ」と釘をさし、先手先手で言動の自由を奪い、恐怖のちからで自分の支配下におく。
ウォルターよ。。。お前、はじめてじゃないな!?
前妻にも同じ事してたな!?
詐欺というよりDV男のそれと酷似していて勝手に妄想して震えてましたw
それくらい、ウォルター役のクリストフ・ヴァルツの演技がとてもリアル!
ハリウッド俳優ってやっぱすごい!!!と感動しつつ、強欲にまみれた裏表のある人間の怖さも思い知った;;
とは言え恐怖だけでなく、結末はアメリカ映画らしい終わり方だし、笑いあり親子の絆あり友情あり
時間がある時にもう一回見直したい映画でした。