人生とは?生きるとは?幸せになる勇気をもらえる名作映画「最強のふたり」

2018年6月12日

あらすじ

事故により首から下が麻痺状態となり車椅子生活を送る金持ちの中年男性フィリップと、幼い頃から家庭環境に恵まれず前科持ちの黒人少年ドリスとの実話に基づく友情物語。年齢も肌の色も生きてきた境遇も家族構成も、好きな音楽もファッションも趣味も価値観も、、、すべてが異なる2人がふとしたキッカケで生活をともにする。重い障がいを抱えさらには最愛の妻の不治の病。自分の殻に閉じこもりがちだったフィリップが、コミュ力の塊のようなドリスと過ごす最強で最高に刺激だらけの日々。しかし別れは突然訪れる

2012年-監督:エリック・トレダノ 主演:フランソワ・クリュゼ、 オマール・シー、アンヌ・ル・ニ/ドラマ



真逆の二人だからこそ起こる、しあわせの化学反応

この作品で終始印象深いのは、ドリス(オマール・シー)とフィリップ(フランソワ・クリュゼ)の本音でありジョークだ。

フィリップは、手足はもちろん首から下のすべてを自力で動かすことはできない。麻痺が残っている体では痛い・熱いの感覚も無い。「ん??嘘だろ?すげえ!」足に紅茶をかけても、熱がらないフィリップの体(障がい)に驚くドリス。「満足したか?」と呆れ顔のフィリップ。「何やってるの!やめなさい」慌てて仲介に入るベテラン女性介護士マルセル。

・フィリップの食事を世話中、フィリップそっちのけで女性のお尻に見惚れる女好きのドリス。フィリップのほっぺたやら目やらに、フォークに挿したポテトのような食べ物をグイグイ押し付ける。

・「ケーキが生焼けだった」と半生チョコレートケーキを指して店員に言うドリス。それを見てニヤニヤするフィリップ、、、、フィリップとドリスのやり取りは、一人で鑑賞していても声を出して笑ってしまう場面が盛りだくさんだ。

笑顔の連鎖

重い障がい・不治の病に倒れた愛妻、人生に絶望し闇落ちしていたフィリップ。

ドリスからのユニークな提案で、フィリップが笑顔になるたび、わたしの心がホッと暖かくなる。フィリップのお屋敷には介護士や庭師、秘書など多数の人間が働いている。屋敷の主人の今まで見たこともない楽しそうな姿に、屋敷の人々にも笑顔が増えていく。

思ったことをズバズバ言葉にだして言ってしまうドリスは、フィリップだけでなく屋敷の人達にとっても映画の観客にとっても、なぜか憎めない人間なんだよなあ。

中盤のフィリップの言葉が最高だ。

容赦のないところがね。彼は私の状態を忘れて電話を差し出す。彼は私に同情していない。そういうところがいい。彼の素性や過去など今の私にはどうでもいい事だ

あなたの人生、何が大事で何が幸せですか?

「ハンディがあっても平等に接する」ドリスに、フィリップは大きな信頼を寄せている。一度きりの人生。どんな人間と付き合うか次第で、良くも悪くも人生は大きく変わる。ドリスとフィリップはかけがえの無い友を手に入れ、愛する家族とも出会うことができた。

財産や住んでいる場所・家の広さなど目で見えるものだけでは、人のしあわせは図れない。自由・尊重・平等・勇気・思いやり・優しさ・友情・家族・パートナー・仕事や趣味、、、、自分自身の人生において、何が大事で何が幸せかは十人十色。

「最強のふたり」は笑って泣ける友情物語がメインではあるが、障がいを持つ人側の目線を通して、人生とは?幸せとは?生きるとは?人生のターニングポイントで迷った時、幸せになる勇気をもらえる最高の名作だ。

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