グルメ漫画「荒野のグルメ」感想。読み手の脳を支配される!?究極の神漫画
久住昌之氏原作/漫画「荒野のグルメ」を読んだ感想メモ。漫画「荒野のグルメ」は営業課長・東森良介が主人公のグルメ漫画。美味い肴と酒の組み合わせで綴る一話読みきり漫画。絵が古臭くて敬遠してました…
漫画「荒野のグルメ」感想
ドラマ化後も人気シリーズ「孤独のグルメ」原作者久住昌之氏の新作「荒野のグルメ」。お酒を一滴も飲めない、孤独のグルメ主人公井之頭次郎に対して、「荒野のグルメ」主人公東森良介は、その料理に合う酒も含め、食を楽しむ様子が綴られていく。
タイトルがすでに美味
カツオde日本酒、湯豆腐de純米酒、大相撲de焼き鳥ビール…等、「荒野のグルメ」のタイトルを読むだけで、もう腹ペコ。食後満腹状態で、「荒野のグルメ」に挑んだ気合も虚しく、1話目「カツオde日本酒」がもう飯テロ。
読み終えた直後、たまらずにカツオのたたきを食べに出かけた。強烈な飯テロに遭遇した笑
1巻2話「大相撲de焼き鳥ビール」にて、絶品と噂に聞いていた国技館の焼き鳥を、常連客の土産で食すことができた東森良介。
冷めても美味しいと評判の国技館の焼き鳥。まずは小瓶のビールとともに一串、続いて二本目つくねに舌鼓。
良い塩梅に漬かったきゅうりの漬物でつかの間の箸休め。
三本目は七味唐辛子をふりかけ、追いビールが無くなれば冷酒とともに国技館焼き鳥を堪能し尽くす。
最後のシメは冷酒おかわり・茶そばなり。
酒飲みの自分も、そういう食べ方をするだろうなーと思いつつ、別話では、自分が知らない食べ方だけど、絶対これ美味いだろ!!!という食べ方も紹介されていて、普段、少食なわたしでさえもよだれがとまらなくなる。
食事を一口、続いて酒を流し込む。酒飲みにとってこれが最高に美味い!
馴染みの深い食材がテーマの話が多いので、「そうそうそれそれ!」と頷きまくり共感しまくりで飯テロされながらも、どんどん読み進めてしまう食のたのしさ。
原作者である久住昌之氏・イラストを手がけた土山しげる氏も、飯テロ自爆してると思う。絶対に笑
おしゃれな大人たちに憧れる
喉通しのビールに小ビンがあるとウレシイ 荒野のグルメ:1巻カツオde日本酒
最初に「小ビンのビール」を注文する主人公、おしゃれな大人感ぷんぷん。とりあえず生!と注文してしまう自分が恥ずかしい。「小ビンのビール」を頼んでみたくなった人は多いハズ笑
本場みたいには出来ないからゴーヤー炒めってしたの ごめんなさいね
いえ それがいいんだ 荒野のグルメ:1巻ゴーヤー炒めdeハイボール
女将と主人公のやり取りなのだけど、こういう何気ない会話、心がホッとするよね。小洒落た名前が書かれたメニューや看板はそれだけで"インスタ映え"するのだろうけど、何味?どんな料理??かが謎すぎて注文するのが怖い。
地味で普通で良い。わたしはこういうシンプルなのが好き。一口食べたとき「これだよー!」とニンマリできる食事が好き。
着飾る必要のない女将の人間性も、こういった会話でも表現されていて、ますます荒野のグルメファンになった。女将の顔が全て描かれていない点も妄想が捗るっ!
会社が 仕事が 遠ざかる… 部長? 誰それ 顔も思い出せん 荒野のグルメ:1巻松茸土瓶蒸しde冷や酒
ストレスの多いサラリーマンである主人公の、クスっと笑える心のつぶやきも「荒野のグルメ」の魅力のひとつ。
やれ、やけ酒や!酒のんで上司の愚痴言うぞ!という呑み方は、わたしも好きではない。わたしは飲酒中は仕事や嫌なことは全て忘れ、何も考えないようにしているのだけど、主人公のような、オトナの現実逃避感もいいね。
まとめ
漫画「荒野のグルメ」、実は、表紙の絵が昭和っぽく、読むのをすこし躊躇していた。
しかし、ブック放題にて、全巻読み放題になっていたのをキッカケに読み、最新刊(執筆時点で3巻)まで一気に読破。
ババーン!と後光さす料理、お口の中が宝石箱や~!みたいな、大げさ・派手な描写やセリフなぞ無い。むしろそこが良い。
読み進めることでより、登場人物や料理、酒、描かれているものすべてが読者の良いように脳内補正されて行くようで、、、計算され尽くした引き算が、倍々ゲームのように読者側では掛け算で増幅し、脳・口・のど越し・食感をリアルに支配されていく感覚がたまらない。
神漫画。
「荒野のグルメ」全巻読み放題可能なサイト
無料じゃないけど月額500円程で、まんが全巻読み放題のブック放題にて、「荒野のグルメ」全巻読み放題できます。
ただ、期間によっては終了しているかも。登録前に「荒野のグルメ」が掲載中かを確認してから登録するのがおすすめ。パソコン・スマホ・タブレットで読めます。わたしもブック放題で荒野のグルメを全巻読みました。
一冊買うより、月500円のが安い。読み放題期間終了後、また読み返したくなったら、その時はKindleなりで買い揃えたら良いかなとそういう魂胆。ちなみに、ブック放題掲載中は何度でも読み返しできます。