漫画「波よ聞いてくれ」感想。リアルな人間臭ささ、ぶっ飛んだ女主人公の痛快マシンガントークが最高
沙村広明氏 原作/漫画「波よ聞いてくれ」1巻~5巻読了感想メモ。「波よ聞いてくれ」あらすじは、ふとした事をキッカケに、カレー屋から、一人前のラジオパーソナリティになるまでの奮闘ストーリー。北海道札幌が舞台。ぶっ飛んだストーリー展開で、最新巻5巻まで一気に読み終えました。
漫画「波よ聞いてくれ」感想
漫画「波よ聞いてくれ」は、個性豊かなキャラクターが続々登場し、てんやわんや大騒ぎのヒューマンストーリー。ラジオと恋愛の話らしいのですが、男性読者の多いアフタヌーン連載中のマンガということで、少女漫画のようなこってりとした恋愛要素は皆無。いい意味で。
登場人物全員濃厚
スピード感溢れる展開に、ページをめくる手が止まらず、1巻~5巻までを一気に読破してしまいました。(執筆現時点での最新巻は5巻)
個性豊かなキャラクターと紹介しましたが、水を加えても薄まらない。それどころかよりパワーアップしてしまう、濃厚な登場人物達ばかりが物語を紡いでいきます。
金女にだらしないゴミみたいな元彼と、ミナレのストーリーをメインに、序盤は話がすすむのですが。。。
それぞれの性格、崖っぷち度、生命力、価値観、人間臭さなど、ミナレとミナレを取り巻く人間模様が、リアルに描かれている。笑いあり涙あり感慨深いシーンあり…書き手も忙しかったと思いますが、読み手も忙しい!笑
ミナレが好きなる
炎上上等!と、自分の思い・考え・感じたことを口にできるミナレ。いつも他人の目を気にして、リアルでもブログでもツイッターでも言いたいことを言えないわたしとは対照的存在で、まぶしい。
読めば読むほど、主人公ミナレのパワフルで豪快で繊細で天然な人となりに、どんどん引き込まれていく。
さまざまな価値観
「波よ聞いてくれ」でわたしが好きだったのは、さまざまな価値観を知ることができる点。
焼き鳥の串を外さずに食べたい。しかし、そこにいる全員がシェアできるよう串から焼き鳥を外して食べなければならないと多くの人が感じている。という話を、おもしろいと感じる人間。
反りの合わない人とも談笑できる、高いコミュ力を身に着けた人間。に生まれ変わりたい人間。
他人の迷惑にならないために、何をどれだけ我慢したらいいのか判断できない人間。だと振り返ることのできる人間。
失敗だらけの人生だったとしても無かったことにしたくない。挽回したいだけだ。と生まれ変わりを拒否する人間。
色々な価値観をもった人間が、生きている。当たり前のことすぎて忘れてしまう日常に、改めて目の前にガツンと突きつけてくれる。昨日はなんとも感じなかったセリフが、今日は心にグサグサ刺さるセリフになったりと。
登場人物の人間臭さが、刺激的
まとめ
「波よ聞いてくれ」は、アフタヌーン連載中のマンガなので男性向けかなと恐る恐る購入し読みましたが、最新巻5巻(執筆時点)まで一気に読み終えてしまった。そして、何度も読み返したくなる漫画だったので、買ってよかった!と心から思えた漫画です。
男性向けということで、購入するか迷っている女性が多いかもなので補足すると、Hなシーンなし・恋愛要素は多すぎず少なすぎずです。恋愛というより、人間ドラマが現在はメインになっていました。
崖っぷち人生を懸命に生き抜く、ミナレ。
今後の展開に目が離せません。