なにこれ美味しそう!異世界の美食を食べつくすファンタジー×食べ歩き「幻想グルメ」ブックレビュー

2019年6月22日

幻想グルメ 感想

異世界転移系グルメ漫画「幻想グルメ」(天那光汰/おつじ)ブックレビュー。あらすじ、読後感想、みどころ掲載。ファンタジー世界のご当地美食にうっとり!

幻想グルメあらすじ

ひょんな事がキッカケで、異世界に転移してしまった主人公・俊一郎(シュンイチロー)。

異世界の地で出会った、四大貴族サキュバール家の当主バートのビジネスを手伝うことを条件に、衣食住を提供してもらえることに。日本で営業マンだった俊一郎は、異世界にて商才を発揮。充分な富と地位を築く。

元々、美味しいものに目がない俊一郎。今宵も、メイド・シルフィンとともに異世界の美食を金に糸目を付けず食べて食べて食べ尽くす!



リアルだからこそ違和感がない

幻想グルメの魅力はなんと言っても、異世界美食の数々。

ファンタジー好きなら一度は食べたいと感じるであろう「ドラゴンのステーキ」は、幻想グルメ1巻1話で登場するメニュー。

ゲームや他漫画では、おいしそうに分厚いドラゴンステーキを頬張る主人公が描かれていることが多く、ドラゴンステーキへの憧れはより高まる。

しかし幻想グルメに登場するドラゴンステーキは、筋張っていて肉質が硬く全然おいしくない。肉の部位は尻尾ではなく、ドラゴンの手の指だという。

人間である主人公は、高級料理であるドラゴンステーキを持て余す。ともにレストランに訪れたメイド・シルフィンも食べれず困っているだろうと彼女をみると、満面の笑みでドラゴンステーキを完食。人間にとっては硬くて不味いドラゴンステーキも、鋭いキバをもつ異世界住人にとっては柔らかくジューシーな美食。

世界観を壊すこと無く、異世界住人と人間との違いをもリアルに表現している。

リアルなのに違和感がない。リアルだからこそ違和感がない。

主人公がハズレだったと語る料理を、1巻1話目に登場させるアイディアが最高にファンタスティック。

他にも、口の中で味が変化する摩訶不思議な果実・蛍木の光玉、しゃべる植物マンドラゴラを丸ごと煮込んだシチュー、宝石の殻に包まれた旨みたっぷりジュエルロブスター、樹液シロップ付きふわっふわホットケーキ・スイートレントなどなど、、、

世界観にぴったりの独創的な料理に心を奪われること間違いなし。



五感が刺激される迫力満点の食事シーン

次にご紹介する、幻想グルメ2つ目のみどころは食事シーン。多彩なオノマトペが登場し食事シーンを盛り上げます。

まるで俊一郎とシルフィンが、目の前で美食を堪能しているような錯覚に陥る臨場感がたまりません。

客の話し声に包まれながら、フォークを刺せば食材の音がASMRの如く鮮明に両耳へ届き、ナイフから伝わるホットケーキのふんわり感、甘くてやさしい蜂蜜の香りが鼻孔をくすぐり、それを頬張れば細胞全てが目覚める多幸感…

はっきり言って空腹時に幻想グルメを読むのは危険です。食後に読みましょう。

どんなに腹いっぱいでも食事シーンでは「食べたいっ!!!!」と叫びたくなるほどの飯テロ砲を浴びることにはなるのですが…汗



ツンデレ獣人メイドにメロメロ~

俊一郎と行動をともにする、獣人メイド・シルフィン。

シルフィンがとにかく可愛らしい。シルフィンは料理が得意ということもあり、主人公・俊一郎とおなじように美味しいものが大好き。

おいしい食事をすると、頬を赤らめ耳やしっぽをピクピク動かし高揚するシルフィンの姿にキュンとしちゃいます。

素朴な性格もシルフィンの魅力を後押し。

ツンデレメイド、、、最高…!

まとめ

第三回なろうコン大賞受賞者・天那光汰氏「幻想グルメ」のブックレビューをお届けしました。

ファンタジー好きも相まって、おもしろいグルメ漫画に出会ってしまった感がはんぱない。興奮しています。

登場する料理の、見た目・ネーミング・食事シーンがとにかく最高。異世界料理にスポットを当てた、オールカラーのファンブックが販売されれば良いのに~とか思っちゃいますね。それくらい大好き。

ファンタジー世界にどっぷり浸かって現実逃避したい時、気軽に読めるグルメ漫画をお探しの時にオススメです。

異世界×グルメの最前線!! ある日、突如として異世界に転移してしまった俊一郎。異世界での彼の生きがい…それは未知なる食材を見て、触れて、嗅いで、喰らうこと!!獣人メイドのシルフィンと共に、幻想料理を食べ歩く異世界冒険グルメ譚!!

スポンサーリンク