「続けたいのに続かない」のは性格の問題ではない
ブログを毎日更新したいのに続かないのはなぜ?性格の問題?
目標達成のための継続力を鍛えるコツを知りたくて、こちらの本を読みました。読書感想文公開です。
脳神経外科医が教える 「続ける・やめる」は脳でコントロールできる! 奥村 歩 (著)
じつは当ブログ、開設したのは2014年8月。当記事執筆現在は2016年12月17日。
なんと2014年8月~2016年11月30日までの期間で投稿した記事数はわずか46本。わたしの「ブログ更新続かない病」は少なくとも2年前から継続中であることが当ブログの更新状況からもわかる。筋金入りの三日坊主マンである。
2016年12月1日からは、ブログを毎日更新することができている。本日12月17日の時点で12月は33本投稿済み。この記事を投稿すると34本目となる。これはわたしの過去最高記録。
なぜ今まで(少なくとも2年以上)続けることができなかった毎日のブログ更新が、2016年12月になって急に続けることができたのか?気になる方は続きをどうぞ
継続できないのは「脳のせい」
それは本書に、三日坊主の(続かない)原因は、性格の問題ではなく『脳みそのせいだ』と書いてあったから。
嘘だと思う?
そんなの信じられないよ!というあなたのために、本書から一部引用
この三日坊主は、意志が弱いとか優柔不断であるとかいう性格の問題ではありません。
(中略)
私たちが何かを「続けよう・やめよう」とすると、脳は自然とそれを妨害してストップさせるような反応を示します。脳は、私たちが何か行動を開始すると、「続けること・やめること」に不快感をもたらし、目標を見失わせて、やる気を奪い取ろうとするのです。
本書は、著者であり、脳神経外科医として脳科学を研究している奥村歩先生による最先端の脳科学の知見が紹介されている。プロ中のプロが「続かない原因は脳のせいだ」と断言していることは我々にとって非常に心強い。
とある有料の性格診断で「飽き性」という結果がでたわたしだが、毎日ブログの記事更新を続けるという目標を今度こそ成し遂げることができるかもしれないのだ。私のような、全国の飽きっぽい性格の方々にとってもこれは朗報以外の何者でもないハズ。
1章では脳の仕組みを分かりやすく解説してくれている。2章からは早速実践編である。実践編では「続ける10の方法」が事細かに記されている。
続ける10の方法すべてを実践するのではない。好きな項目を選んで実践する方法が推奨されている。
儀式スイッチ法
やる気は後からついてくる。まずはアクションすることでスムーズな「取り掛かり」を図る。イチロー選手が素晴らしい成績を残し続けていることも打席に入り、おなじみの一連の動作をするのも「儀式スイッチ法」だと先生は語っている。
決まった動作を行うことで、やる気スイッチをONにする方法だ。
つぶやき法
脳が常に新しい情報を処理しようとする働きを利用する方法。文字通りつぶやく事で意欲を高める事ができるという。つぶやく内容は具体的でなければいけない。ダイエットを続けたい場合は「8月までに5キロ痩せて好きな人を海に誘う。今日もスクワットを始めよう」という具合にだ。
環境法
条件(環境)とセットにして繰り返すことで、習慣化させる方法である。「出勤前の朝8時にS店のコーヒーを飲みながら資格取得の勉強を30分行う」等が環境法に該当する。
集中力や記憶力、学習能力がアップする「モーツァルト効果」と呼ばれる研究論文に基いた方法も紹介されている。モーツァルトの音楽を流しながら勉強を行うという。本書を読んでから、わたしもこの方法を併用している。ブログ記事を書く時にはモーツァルトまたはクラシックを流している。小音量のほうがわたしは集中できる。
環境法ではその他、旅に出る、散歩に行くなどの方法も具体的に紹介されている
ビッグマウス法
継続できなかった時に、恥ずかしい想いをしたくない人間の心理を利用した方法。本書を購入前に他ブログ記事などで頻繁に紹介されていた方法が「ビッグマウス法」だった。
目標を自分以外の誰かに宣言するという方法である。ちなみにわたしはこの方法で「続ける」「目標を達成する」ことは一度もできた試しがない。ビッグマウス法には、他人に宣言する以外の実践方法も本書では紹介されている。
その他「想像法」「報酬法」「レコーディング法」「低いハードル法」「中途半端法」「ミラー法」など合わせて10の「続ける」方法が紹介されている。
全ての方法は紹介できないので、気になる方は本書を手に入れて欲しい。特にインターネットの無料情報をいくら試しても効果がなかった、わたしと似た経験をお持ちの三日坊主さんには本書がおすすめだ。
記事中でも触れているが、わたしの続けたい事は「ブログを毎日更新すること」である。記事執筆中は本書で紹介されているモーツァルト効果(環境法)を実践し効果を実感している。
しかし1番効果を発揮しているのは「報酬法」である。報酬法は、馬を人参で釣るが如く、その日に続けることが出来たご褒美を自分に与える方法だ。実は過去にも試した事があるのだが、ご褒美が良くなかったようでその時は続ける事ができなかった。
本書で紹介されている報酬法の一つの例として、劇団ひとりさんが継続のために実際に行っている「PMS」が取り上げられている。
PMS=パーソナル・マイレージ・システム。
PMSは劇団ひとりさんの造語だという。飛行機に搭乗すると貯まる「マイレージシステム」のように自分でマイルを設定し、運動を10分続けたら○マイルというように、自分でマイルをためていくそうだ。
お店などでも買い物金額によって、ポイントが貯まるポイントカードシステムを採用している店舗も多いだろう。劇団ひとりさん考案の「PMS」も、何ポイント貯まると予め決められている賞品と交換ができる。または、500円割引などの特典付きのポイントカードのようなものだ。
劇団ひとりさんの場合には、一定ポイントが貯まったら大好きなカツカレーを食べることをご褒美(報酬)にしているそうだ。ゲーム感覚で楽しめそうだと思い、わたしも劇団ひとりさんのPMSもどきを実践している。
ご褒美を何にしようか迷ったが、本書内でのアドバイスをヒントに「記事を投稿した日には好きなシールを貼れる」事をご褒美に設定した。
シールを貼っているスケジュール帳は自立できるタイプのスケジュール帳だ。記事執筆中にも目につく場所に立て、貼ったシールを見てニヤニヤしている。
日付以外の余白も好きなシールやマスキングテープ、イラスト等でデコれる特典は、1ヶ月毎日投稿を続けられた時のご褒美として用意している。
女性なら分かるだろうが、シールを貼ったりマスキングテープで盛るなど、、、スケジュール帳にあれこれ手を入れるのが好きな女性は多い。わたしも例に漏れずその口である。「シールを貼れるご褒美」は予想以上にとても楽しく、ブログ記事更新も毎日続けることができている。
あとがき
一通り見ていただいたように本書に記載の方法で、全く続けることができなかったわたしにも「17日間続ける」事に成功している。シールを貼るのがとても楽しいから今後も続くであろう事を期待したい。
すべての方が本書通りの方法で「続ける」ことを習慣化できるかどうかは、わたしにはわからない。しかし試す価値は十分にある。ポイントは、本書1章にあたる「Part1.続かない、やめられない原因は「脳」にあった!」をしっかり読むことだ。
「しっかり」と言ってもたったの13ページ。内容も専門用語はなく読書慣れしていない方でも、分かりやすく読みやすい作りになっているから安心してほしい。
わたしのようにブログを毎日更新する!といった「大きな目標を達成するに必要な行動」の習慣付けはもちろん、資格取得や受験、ダイエット、運動など新しく取り組みたい事でもOkなのだ。ぜひあなたも本書を手にし「続けられる喜び・達成感」を味わって欲しい。